キャリアの中にある、
あらゆる可能性
いつのまにか、時代は変わったようです。一つの会社でずっと働き続ける終身雇用の時代から、個人がキャリアを決める時代へ。
年齢にこだわらず、転職を選ぶことがスタンダードになりつつあります。
全国の産業における離職率と入職率は、ほぼ同率で推移しています(令和5年上半期雇用動向調査結果の概況、厚生労働省)。
つまり、会社から出ていく人と新たに入ってくる人の割合が同じということ。
このような時代に、会社としてできることをナリコマは考え続けています。
会社で成長したいひとも、安定して働きたいひとも、一緒になって働ける会社とは?
もう一つ、新しく会社に入ってくるひとたちが「ここに来てよかった」と思えることも、必要なことですよね。
多様な人材が流動的に企業を通過していくこの時代、いろんな事情を持って会社を離れるひと、いろんな事情を持ちながら新たに会社へ入るひとがいます。
ひとの力は会社の大切な財産であり、大切に育てていくことも会社の使命。
ナリコマのダイバーシティは、さまざまな考えのキャリアにプラスとなるような土壌づくりに奮闘しています。
成長も安定も、みんなでともに実現していく。
長く勤め続けられる場所として、ナリコマは機能していきます。
転職が当たり前になった時代、活躍できる居場所を探して人材は流動的に動いていく。ナリコマでも、中途採用者数は増えている状況だ。
「ナリコマには前向きな人たちが転職してきます。これまでの経験を活かしたいとか、これからやっていきたいことがあるとか。みなさん、気持ちがすごくポジティブなんです」
そう語るのは、ダイバーシティ推進室の櫻井香織さん。櫻井さんにとって、優秀な人材とはどう定義されるのだろうか。
ナリコマホールディングス
ダイバーシティ推進室室長
櫻井 香織
「自分の得意を知っていて活かせる人、じゃないでしょうか。
でもそこには、優秀に『なれる』環境が大切なんだと思います。
会社が一つのチームだとしたら、それぞれが得意とすることを合わせて、それぞれの力を発揮できる。
そんな、合致させた力を惜しみなく出せる環境が必要ですよね」
環境に合うか、合わないかはそのひとの能力発揮に大きくかかわってくる。
安定したチームの環境がチームメイトのスキルをさらに育んでいくのなら、このループがチームそのものを成長させてくれるということだ。環境づくりは、優秀な人を育てる土壌となる。
では、すべての能力を最大限に生かせる職場、かつ新たな能力を生かしやすい職場とはいったいどういうことだろう。
「私が所属するダイバーシティ推進室では、ナリコマに所属する誰もが力を発揮できる環境を目指して、あらゆるハードルを解消する取り組みを行っています」
「ダイバーシティ」という言葉が世に出回るようになって久しいが、世の中の理解はまだまだだ。女性や介護・育児、障がいといったトピックがダイバーシティの代名詞のように並ぶ。
しかし、働くうえでハードルを感じているのは女性だけではない、介護・育児をするひとだけではない、ましてや障がいを持つひとだけではない。
ひとの数だけ事情が生まれる。ハードルを解消することはキャリアだけでなく働き方・生き方にもつながっている。
「私たちが行うダイバーシティ推進は、『世間一般のダイバーシティってこんな感じだよね』というのではありません。
あらゆるハードルを察知し、ナリコマだからこそ言えること・できることを実現していく。
それは掘り下げていくと、ナリコマで優秀な人材を育て、一方で受け入れる体制をつくりたいという思いがあるからなんです」
自ら企業を選び、転職していく時代。「キャリア自律」という言葉がぴったりと当てはまる。
これは言い換えると、それぞれが持つ能力の独立なのかもしれない。
転職とは、独立した能力の持ち主らが環境に合う会社を行き来することで、己の能力にさらに磨きをかけていくイメージだ。
「魅力的な会社であれば『ここで働きたい』と希望するひとが集まるので、離職率は気にしません。
ただし、『力の出しどころがない』や『抱える事情を乗り越えられない』といったことが離職の理由にならないよう、心理的安全性を感じられる柔軟な組織づくりを目指しています」
能力の発揮にルールや制限を設けない会社のほうが、キャリアにおいてさまざまな可能性が生まれる。
離職の選択肢がある一方、仕事や会社への満足度が向上し、愛着がある今の会社でキャリアを続けることもできる。求めるキャリアの方向を、会社と一緒になって実現していくことができるだろう。
ナリコマのダイバーシティ推進室はキャリアの可能性を広げるため、挑戦を続けている。