Project Story 02

物流管理部

製造拠点移管による物流網の再構築

プロジェクトの概要

1日3食、365日異なるナリコマのお食事サービスを支えているのが全国6か所にあるセントラルキッチン。このセントラルキッチンの管轄地域を他セントラルキッチンへ移管するプロジェクトが開始されました。
管轄移管によって、製造からお届けまでを一貫して変更するため、社内に置いては製造・出荷時間等の協力・調整が必要となりました。輸配送においても出発拠点の変更に合わせて、出発時間やルートの変更など、協力会社の選定や品質・コストを考慮して契約施設へのお届けを滞らせないよう物流網の構築すること、また切り替え時のセンター立ち会い及び契約施設先での配送完了までの指導を一貫して行うこととなりました。

プロジェクトメンバー

  • S.R

    物流管理部 中部物流課 課長

    関東配送センター・関東セントラルキッチンの立ち上げを経て、現在中部セントラルキッチンにて輸配送管理及び物流企画に従事。

プロジェクトの背景

セントラルキッチンの新設に伴って4県にわたる大規模な管理権限の移管が必要に。

S.R

ナリコマのお食事サービスを支えている「セントラルキッチン」。
契約施設の増加に合わせ、このセントラルキッチンが新しく設立されることになったため、各セントラルキッチンの管轄地域の移管が行われました。長野・山梨・静岡・滋賀の4県という大規模な管轄地域の移管。
移管による影響は相当大きく、それぞれのセントラルキッチンでの製造量の見直しをはじめ、さまざまな調整が必要でした。

プロジェクト進行の方向性

役割と詳細状況を明確化。連携状況の随時更新によって目標のブレが出ないように進行。

S.R

管轄地域の移管を進めるにあたって、まずは担当面・運用面に分けてタスクを分類し、それぞれの役割を明確にするところから始めました。簡易的なガントチャートを用いて、各担当業務の進捗と各部署/セントラルキッチンとの連携状況を随時更新。
管轄移管完了までの契約先変更(新規契約など)は新旧の物流会社に共有し、輸配送費用の推移を別表にまとめ目標費用で運用できるように毎月更新していました。

プロジェクトで待ち受けた課題

不安を抱えたままのプロジェクトスタート。
スタート後も認識相違で混乱発生。

S.R

管轄地域の移管自体は早くから決まっていたのですが4県の切り替え順番や具体的な時期の確定に時間を要し、結果的には短期間で移管することになりました。協力会社選定に十分時間を割くことができないままのスタートで、進行中にも中継センターでの荷量・スペース・時間などで認識相違があったために混乱が断続的に数日間発生しました。

どのように課題を乗り越えたのか

物流管理部の大先輩からのアドバイスで最良の物流構築が完了。
プロジェクト中の課題もリードタイム調整によって無事解決

S.R

過去の管轄地域移管を行った経験のある大先輩からアドバイスとナリコマの業務にマッチする協力会社を紹介いただいたことで、結果的に最良の形で移管初日を迎えることができ、以後の運営・運用の詰めも円滑に進めることが出来ました。またプロジェクト中、認識相違により生じた混乱は、中継センター内でナリコマと協力会社2社の現場調整により一次的に対応しました。ただ長時間の待機や転送便の中継にも影響が及んでいたため、協力会社間の継続協議を依頼し、ナリコマが間に入る形で、中継センターにおけるリードタイム変更を行い円滑化を図りました。結果としてナリコマの商品が中継センターに到着する際に1バース使用できるように調整でき、安定稼働となりました。

プロジェクトによって得られた成果

管轄地域の移管という貴重な経験によって得られた地域におけるさまざまな情報収集の重要性

S.R

管轄地域の移管そのものが頻繁に行われる内容ではありません。非常に大変ではありましたが、同時に貴重な経験となりました。協力会社が変更となる場合は関係性作りも1からですので、移管といって課題がなくなるわけではなく、また新たな挑戦が始まります。地域特性(地理的要因)を知ること、さらには文化的/社会的要因、法・規制、地域のインフラ、市場等々、少しずつでも日々収集して今後の変化や物流構築に活かしていかなければならないと感じさせれました。

プロジェクトを通じて感じた仕事のやりがいと面白さ

多くの人とのつながりが増えメンバーの成長につながり、大きな気づきを得られたプロジェクト

S.R

プロジェクトを通じて、日ごろやり取りしない部門や各セントラルキッチンの方々と業務を通して自然と関係性ができ、外部においても多くの人と関わることでつながりが増えて行きました。そんな関わり合いを大切にしていると先々で助け合える関係性が作れたりもします。物流課のチームで業務を進めていったのですが、メンバーそれぞれにも得手不得手があり、個人的な課題克服も目標に取り入れつつ取り組むことで、成長を実感できるプロジェクトだったと思っています。物流構築はモノづくりと同じで、作り手の考え方一つで全く違うものができます。自分の管轄する地域の事だけを考えるのではなく、全体に視野を広げることで新たな発想が生まれてきます。大変なプロジェクトでしたが、負荷をかけることで考え方を変える、という気づきを得られた機会にもなりました。

プロジェクトの完了後

物流成比は大幅に減少し、物流品質も輸配送共に安定

各地域の物流構成比は大幅に減少し、物流品質としましても大きなミスなく輸配送共に安定しています。機動力の高い物流会社を選定していたこともあり、トラブル発生時や災害時の迅速な立ち回りによって、ナリコマの業務にも多大に貢献してもらっており、お客様からは「ナリコマさんは品の良い物流会社さんを使っているね。とても良く指導が行き届いている」、とお褒めいただいたこともあります。今後もお褒めの言葉に甘んじることなく精進してまいります。

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