代表

人を残す。わたしが経営人生で大切にしてきたもの 前編

ナリコマホールディングス 代表取締役社長 竹内です。
今回より三回に渡り、「人材」をテーマにお話をしたいと思います。

社訓や社是(※1)に「人」を含めているように、当社にとって、人材とは「資本」であり、経営において非常に重要視してきました。
なぜなら、当社が提供しているお食事サービスも、家庭料理が家族を思い、愛情を込めて作られるように、そこに携わる方の想いが大切です。お食事を通してご利用者さまに幸せな気持ちになっていただくためには、サービスを提供する当社の従業員が幸せでならないと考え、まずは従業員の幸せを実現しようと経営してまいりました。

その中で取り組んできたことは、働く環境を整え、個々の能力を向上する仕組みつくりです。工場の製造現場も、厨房においても、労働集約的な側面があり、肉体労働で、暑かったり寒かったり、そしてスピードも求められます。そういう中で、少しでも作業環境を改善する為の投資は積極的に行ってきました。ITと人を上手く融合させ、一人一人の作業にかける負荷を軽減することで、人は人にしかできないことに能力を発揮する環境を整備することが重要だと考えております。

2022年2月に設立した介護食専門の神戸セントラルキッチンは、その先駆けとなる当社初のオートメーション化セントラルキッチンです。介護食は相当複雑な作業工程があるのですが、働き易い環境を実現しながら作業者の身体負担を下げ、生産性を向上させた結果、商品のクオリティと安全性を飛躍的に向上させています。
また、従業員の動きは、体力仕事から機械の操作作業へ移行しつつあり、その分、ゆとりをもって、お食事の仕上げにひと手間を掛けることが出来ております。わたしの目指してきた働き方にずいぶんと近づいた、そのように思っております。

しかしながら、新たな拠点が増え、従業員が急激に増え、組織が大きくなる中で、ナリコマの大切にしている思いを伝え続けることの難しさを感じています。

―ナリコマは人―
従業員を大事にしているその背景にある思いを引き継いでいくためにも、教育の在り方についても重要視しています。

教育を通し、従業員一人一人がお客様のために何ができるのかを考え、改善し続けることを当たり前に取り組んでほしいと考えています。そして常に新しいものを模索して、より良い未来を目指し、進化し続けることを追求して欲しいと思っています。
私は経営者として、目先の利益ばかりに囚われるのではなく、お客様のため、社会のために自分が何をすべきか考えられる人を残したい。そう考え、日々精進しております。

次回は、ナリコマの「人材教育」について、みなさまにお伝えしたいと思います。

※1:企業理念HPリンク
https://www.narikoma-group.co.jp/overview/philosophy.html

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