代表

今後強化していきたいこと

ナリコマホールディングス 代表取締役社長 竹内です。

今回は、第11回の社史シリーズ「介護食生産強化~神戸セントラルキッチンの立上げ~」に引き続き、「今後強化していきたいこと」についてお伝えさせて頂ければと思います。

ご高齢者向けに専門特化していた当社は、2021年に急性期・回復期病院向けクックチル献立「やすらぎ」を開発し、サービス提供を始めました。
長年に渡り、ご高齢者向けのお食事に専門特化しておりましたので、殆どが福祉施設とのお取引で一部療養型病院などの医療機関でもサービスのご提供をさせて頂いておりました。
医療機関の経営者の方が福祉施設の経営をされていることも多々あり、当初は福祉施設だけのお取引をさせて頂いていたのですが、当社サービスに対するご評価を頂き、医療機関のご契約に繋がってきておりました。

そんな中、当社の評判を聞かれた急性期病院の経営者の方からも当社のサービス提供に対するご要望を頂くようになり、お役に立つのであればという思いで急性期病院でも対応ができるクックチル献立「やすらぎ」が誕生しました。
福祉施設と同様、急性期病院においても、日本社会の課題である、働き手の減少、人件費の高騰、社会保障費の増加等、取り巻く環境は厳しい状況にあります。

しかし、急性期病院はそれだけでなく、独自のルールや栄養管理の制限が大変厳しいことが課題でした。
制限がある中、どこをどう削るのか、どこを維持するのか。
献立展開がしやすいとか、流用性が高いとか、サービスを提供する側のメリットを考えがちになりますが、私はその上に、食べる方の満足度をしっかりと確保したいという思いを強く持っていました。
福祉施設においても「三度のお食事が楽しみ」とよくお伺いさせて頂くのですが、病院で日々治療を受けておられる方にとっても、お食事の時間にはホッと一息ついて「おいしい」と思っていただけるようなお食事提供ができるように、私自身も献立開発には積極的に携わっていきたいと考えています。

全国レベルで進行する少子高齢化の波は、医療・福祉の財政を圧迫し、経営的困難とともに、人員不足などの運営困難をもたらしています。
とりわけ地方における問題は深刻なものがあります。
だとするならば、今後は医療向けのサービス展開強化に並行して、全国レベルの高いサービスを実現する為の人材の育成と拠点の形成を実現する事が緊急の課題と認識しています。
そして、お客様からご要望頂いている営業エリアへの拡大を目指していきたいと考えております。

今回は「今後強化していきたいこと」についてお伝えしてきました。
次回は「当社のデジタル活用」についてお伝えしたいと思います。

 

<トルコ・シリア大地震による被災者の方々への支援について>
本年2月に発生したトルコ・シリア大地震により亡くなられた方々に心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに対し、謹んでお見舞いを申し上げます。
地震で被災された方々への支援、復旧・復興に役立てていただくことを目的に、先日私個人で100万円の寄付を行いました。
28年前に発生した阪神大震災においては、部門を問わず全社をあげ半年近くの間、復興支援に関わらせて頂きました。また、東日本大震災においても、数千万円の寄付をさせて頂きました。
今回のトルコ・シリア地震においても直接的な支援はできませんが、今もなお苦しまれている被災地の方々のことを想い、一日も早い復旧・復興を、心よりお祈り申し上げます。

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