代表

当社のデジタル活用

ナリコマホールディングス 代表取締役社長 竹内です。

今回は、第12回の社史シリーズ「今後強化していきたいこと」に引き続き、「当社のデジタル活用」ついてお伝えさせて頂ければと思います。

当社は介護食分野のパイオニアとして、30年以上お食事を提供してきました。
介護業界においては、IT化・ICT化が遅れていると言われていることがありますが、当社は20年以上前から人材不足の未来を見据え、セントラルキッチンでいえば機械化に取り組んでまいりました。
そして、この機械と共存するオペレーションノウハウは、今2,000件以上のお客様にお食事を提供させて頂いているナリコマを支える資産となっています。

創業時は、私自身もお食事提供に携わっており、従来のやり方に対する限界を感じていました。
また、世の中の状況としても、高齢者の方々が益々増え、このままでは国の財政がひっ迫し、国からの給付額が削減されることを予見していましたので、限られた予算と労働力でも良いサービスを提供するため、セントラルキッチン(以下CK)を活用し、お食事提供の仕組みを変える為の基盤整備に投資し続けてきました。

しかし、CKでの製造現場においては職人気質の方が多く、製造現場における工程効率化には長年課題が山積している状況でした。
その為、本社の管理部門主導で担ってきましたが、本質的な課題にスピーディに対応できるよう、数年前より体制を抜本的に見直し、製造部門が一丸となって改善に取り組める組織体制の構築に注力してきました。

2022年に竣工した神戸CKは、既存CKに分散させていた介護食の製造を一拠点に集約し、工程の数値管理をより緻密に管理し工程効率化することで、念願のオートメーション化を実現し、人員削減に繋げています。
今後、より一層人手不足が予想される中で増加し続ける需要に応える為、経験が豊富なベテランしかできない、力のある若い人しかできない、ではなく誰もが活躍できる生産体制を築いています。

また、当社のデジタル化は、社内における効率化はもちろんのこと、当社をご利用頂いているお客様の効率化にも繋がっており、お食事サービスだけでなく、最適な経営・厨房運営が行えるようシステムを充実させています。
特に帳票アプリ等はお客様の事務作業負担を軽減し、人材不足にも貢献しています。

今後は20年以上に渡り蓄積してきたデータを活用し、お客様によって異なるニーズに対し、生産性・効率化の実現と同時に個別のニーズに寄り添い、還元していきたいと考えています。
地域だけでなく、種別、年齢層等、お客様に寄り添った献立を検討し、より喜んでいただけるお食事提供を行っていきます。

今回は「当社のデジタル活用」についてお伝えしてきました。次回は「(仮)自社物流について」お伝えしたいと思います。

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