京都九条病院
急性期・回復期病院導入理由:衛生管理の強化、食事の味の安定
導入後の効果1:食中毒リスクを軽減し、衛生的な厨房に
導入後の効果2:味の安定に加えて、バラエティに富んだ献立が提供可能に
導入後の効果3:食事提供にかかる作業時間も大きく削減
200床もの急性期の病床機能を持ちながらも、365日異なるすこやか献立を使って患者さまに提供している京都九条病院さま。 2020年春に委託方式での運営からナリコマの直営方式に移行されました。 当時を振り返りながら臨床栄養部の片山さまと森本さまにお話を伺いました。
導入の背景
ナリコマ導入前は給食業務を委託し、院内で原材料の仕入れ、調理、提供を行っていました。しかしこのやり方だと肉や魚などの生食材を使用するため、食中毒菌による汚染のリスクがありました。納品する際に生じるヒトからヒトへの感染のリスクや、接触による異物混入のリスクも考えられます。
これらのリスクに対する不安に加え、導入前は業務が細分化されていたため煩雑となり、衛生管理に十分な手が回らなくなるという状況もありました。「何よりもみんなの安全を守ることが私たちの仕事のはずなのに…」と当時のやり方に疑問を感じていたところ、ナリコマの運営方法を知りました。
クックチルであれば完全調理品を使用するため、原材料から汚染されるリスクはありません。納品業者も限定されるため、汚染・感染のリスク軽減にもなります。さらに、味付けに関しても、完全調理品であれば調理師によって味付けが左右されることはありません。決まった工程で調理されているため、均一な味付けで提供できることもナリコマの商品に魅力を感じた理由の1つです。
導入後の効果
生食材の納品がなくなったことで、導入前の課題であった汚染のリスクは軽減されました。ナリコマの食材は何重もの検査を行った食材であるため、安心して使用ができています。また、クックチル商品の使用により、原材料の調理時間が減ったこと、計画生産が可能になったことで、清掃作業に十分な時間を充てることができるようになりました。調理場も以前に比べてはるかに衛生的になっています。
調理済み食材がパックされた状態で届くため、包丁やまな板、フライパンなどで汚染された人の手が介入する機会が減ったことも、衛生管理のうえで役立っています。導入前に営業担当の方からは「食材の入ったパックを開封するための、よく切れるハサミさえあれば大丈夫」と言われていて始めは疑っていましたが、導入してみると本当にその通りでした!物品の整理ができたことで簡素化された調理場となり、清掃作業がしやすくなったこともうれしいポイントです。
味についても、調理師による味ムラもなく安定しています。さらにナリコマの献立は、以前では提供できなかった麺類や郷土料理など、今までにないバラエティに富んだものがたくさんあります。患者さまが楽しんでくれていることも、私たちにとって、とてもうれしいことです。一般的な直営であれば提供が難しいお刺身もあり、患者さまがとても喜んでいる姿を見ることができました。
ニッチな献立もあり、私たち自身もワクワクします。導入から2年弱ですが、「同じような献立ばっかり…」という患者さまの声も今はありません。バラエティに富んだ献立を病院食へ展開することは大変ではありますが、患者さまに「おいしい」と喜んでもらえることを大切に考えています。
導入前の委託時は19名で行っていた調理作業も、現在は11名で行っています。また、職員が8名から2名、パートスタッフは11名から9名に減少し、総作業時間も1日あたり約40時間削減ができました。
ナリコマへの移行は、全面委託から直営方式への変更で、当初は必要人数に満たない状態でした。労務の負担が大きくなったり、教育も一から同時に行う必要があったりと、導入時は大変なことももちろんありました。献立についてもナリコマの献立に合わせて院内食事箋や規約の見直し、電子カルテ・給食ソフトの修正や、今まで行っていた患者サービスの見直しも行いました。
大変ではあったものの、以前から疑問を感じていた煩雑な業務を見直し、スリム化できたことは満足しています。以前のように細分化された業務を減らしはしたものの、ナリコマの商品を使うことで食事の質は上がり、衛生的な厨房環境の整備もできました。今は汚染のリスクなどの心配は少なくなり、安心して食事提供ができています。
大変な中でもナリコマのスタッフの方がよく訪問してくれたことも支えになりました。導入直後の約1ヶ月間は支援サービスを別途利用しながら、自分たちで運営ができるよう丁寧にフォローをいただきました。導入後も一顧客一担当制でフォローいただけるため、意思疎通がスムーズで相談がしやすいこともうれしいポイントです。献立展開のサポートをしてくれるなど、現在も細やかな対応で安定供給を支えていただいています。
ナリコマのサービス内容が気になった方は
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星光病院 さま
人材不足のため委託を検討しておりましたが、長年勤務してくださった職員に辞めていくことはしたくないためクックチルへの切り替えを選択。アドバイザーのサポートによりスムーズに導入することができました。
医療法人社団共愛会 徳山静養院 さま
委託業者の撤退に伴い給食運営の見直しを余儀なくされました。系列病院で既にナリコマさんの導入実績があり、特に介護食の評判が良かったため導入に至りました。委託からの直営化も手厚くサポートいただきました。
貝塚記念病院 さま
外注からの切り替えです。少ない人員での稼働や朝晩の勤務時間が短縮できることで、働き方改革と大幅なコスト削減につながりました。またメニューが豊富でおいしい食事が安定して提供できることがよかったです。
大石共立病院 さま
佐々木病院 さま
上都賀総合病院 さま
医療法人慶友会 城東病院 さま
医療法人島本慈愛会 島本病院 さま
医療法人社団尽誠会 野村病院 さま
朝食及び嚥下調整食の一部においてクックチル方式を導入することで大幅な調理工程の短縮に繫がりました。嚥下調整食を導入したことで嚥下機能低下の患者様に対して学会分類に準じた食事の提供が可能となりました。
津山中央病院 さま
クックチル食材を活用することで食材のロスが少ないと実感をしています。 また、少ない人員で稼働でき、限られたスペース内で調理することができるので非常に助かっています。
N病院 さま
当院は、ソフト食とミキサー食を導入しています、導入時に安全性を考慮し、刻み食からソフト食に変更しました。誤嚥のリスクを心配することなく食事を提供することができています。
谷野呉山病院 さま
スタッフの配置人数が半分になり、人材不足が解消されました。誰でも簡単に盛り付けることができ、簡素化につながっています。また、ご担当者様に連絡すると迅速にサポートしてくださるのでとても心強いです。